2017年4月5日水曜日

映画The Zookeeper's Wife を観て

5, Kwietnia, 2017
sroda

2017年3月31日に公開されたハリウッド映画、The Zookeeper's Wife (ポ:Azyn)を英語版ポーランド字幕で観てきました。
日本での公開は未定ですが、原作がこちら『ユダヤ人を救った動物園』という本になっています。
学生は20zl(約600円)でチケットが買えます。
これはワルシャワの動物園で、ユダヤ人300人をかくまって助けた経営者、ヤンとアントニーナの夫妻のお話です。現在もこの動物園は営業しており、私が以前住んでいた寮の近くにあります(が、行ったことはない)。

この映画は第二次世界大戦前から戦後までの4,5年を2時間の映画に収めていて、夫婦(しかもアントニーナのほう)が主役になっているので、戦争のシーンはあっても多くはなく、あくまでも彼らがどうやってユダヤ人をゲットーから動物園に連れてきて、隠しながら暮らしていたか、ということについて描かれています。
夫のヤンは、さまざまな協力者を得ながら動物園とユダヤ人ゲットーを行き来しているので、ゲットー内と、そこで暮らす(というレベルではない)ユダヤ人が何度も出てきます。服の上からダビデの星を縫い付けられ、罵られ、蹴られ、など。見ていられないシーンもあるし、人間て……暗い気持ちが広がっていきます。そんななかで登場する子どもたち、学校、有名なコルチャック先生との交流には、こみあげるものがありました。特にコルチャック先生が言う、"It's impossible." は、前後の文脈から観ると本当につらすぎる。今でも悲しいです。
他にも10代前半の少女、レイプされて心身ずたずたにされた状態で出てくるのですが、彼女が初めて動物園に来たとき、自分の名前を名乗らないんです。その反応、そして名前を言えるようになったきっかけ、そのあとの状態、そこらへんも大事な場面な気がします。

この映画を知ったのは先生の紹介でした。授業中に先生が、「これはアメリカが制作した映画で、もちろん実話に基づいてはいるけれど、少し加工、脚色がされているのではないかと思っている。興味あったら観たら?」と。先生はポーランド人ですが、「アメリカにあるJewish Museum もそうだ(何を‟そう”と言っているのかわからない)けれど、アメリカはユダヤ人が住みやすいような環境を提供してきた、という自負がある、だからポーランドが作るJewishの映画とはちがう」、というのが彼の考えのようです。
culture.pl というポーランド発信のwebマガジンがあって、毎回おもしろいのでリンクを貼っておきます。ここでもThe Zookeeper's Wife の記事があります。この記事によると、ロマンスはuntrueだそうです。
あとひとつだけ、戦争中でもヤン一家が裕福な暮らしをしているのが不思議。アントニーナは毎日メイクもしているし、普通に家族で食卓テーブルを囲んでご飯を食べている。

私は日本にいても勧められない限り、映画をめったに観ないので、こっちにいる間にもう少し観て帰ろうかなと思います。あ、Beuty and the Beast のポーランド版があったので写真。エマ・ワトソンきれいだなぁ。

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