2017年1月26日木曜日

1st Semester 終了しました

26, styczen, 2017
czwartek

長いようで短い?いや、長かった…最初の学期が終了しました!
この1か月、文字通りいろいろあって、ものすごくストレスフルな月でしたが、テストも無事に終わってほっとしてします。授業最終日はフィンランド人と100%ベジのレストランでピエロギを食べました。

オレンジジュース、zurek(ジュレック)という、ポーランドスープ、ピエロギ。
100%ベジなので、野菜、豆が入っています。
セットで、19zl(約570円)。

テストについて。
2月の2週間はテスト期間ですが、テストの日程、内容、手段は、すべて先生に任されています。きっちり2月にやる先生もいれば、1月の最終授業日にやる先生もいたり、12月に終わらせてしまう先生も。何回かに分けてテストする先生もいます。
内容は、筆記試験、レポート課題、オーラルテスト(口頭試問)、グループで何か資料を作る、あとはネットを使ってオンラインテストという授業もあります。先生に任されている部分が多い印象を受けました。

私は、レポート課題とオーラルテストでした。
レポートは、1月の最終授業日に提出しておしまい。字数は2000words、過去に日本で履修した授業で書いたことのある量だったので、そこまで負担にならずに提出できました。テーマは、「テキストからひとつ章を選び、要約・批判・それに対する解決策もしくは考え、を書け。この3ポイントで評価する」。
オーラルテストは、なんと、年明けから2月のテスト期間までで、好きな時間にアポを取って先生の研究室に行って、10分話すという、自由度の高いものでした。テーマは、「授業で扱った哲学者のなかから2人選び、リーディング課題の内容に触れながら思想をまとめよ」。入室する前は緊張しましたが、話すのは楽しかったです。

それから、テスト免除の授業が2つ。First yearの授業を取る予定が、Second yearの授業を2つ取っていることが、ここにきて発覚(涙)。だからあの授業、難しかったのか、、、それは置いといて。先生と、どうする?クラス全部出たし、なんだかねぇという話に(涙)。私は日本の大学で単位認定はしないので、ハイスコアは求めないし、未履修でもいいですって相談したところ、別でレポート課題を出してくれました。ありがとうございます。

こんな感じで、Philosophy Studies in Englishでの1学期が終了しました。
エラスムスの学生は2人いましたが、アジアからやって来た留学生は、私だけ。
今でも学部棟に入った瞬間から目立ちまくりなのですが、今では良かったと思います。

「日本から来ました。1年います。」と言うと、私が出会った学生や先生は、日本について知っていること、自分と日本のつながりを探して、話してくれました。ハルキムラカミ、お花見、日本語勉強してるよ、ポーランド航空乗った?などなど。先生も、「日本学科に研究仲間がいるよ!」とか、「友人が日本で働いているよ!(でも大学名は忘れた)」とか。授業が終わればポーランド語の雑談が始まってしまうのは寂しかったのですが、これは仕方ない。授業に数回しか来なくていつもネットで別のサイト見ている学生も、一定数いますが…とりあえず認知してもらえたのは大きかったです。

大所帯の学部だと、留学生限定の授業もあります。多くの日本人留学生も所属しているInternational Relations や、経済や経営などの他の学部もそうだと聞きました。大教室で講義を受けながら、「留学生」という同じ境遇にいる海外の友達がたくさんできるのは、うらやましいなと思うこともありました。が、木の椅子と木の机しかない、黒板消しもないような教室で、顔と名前まで覚えられて受ける授業も、これでよかったなぁと。今だから言えることではありますが。

授業評価アンケートをしました。
筆記具の指定はなく、どんな色のペンでマークしてもOKだそうです。
先生は触れてはいけません。集めて、封をして、受付に出しに行くところまで、学生が担当します。
一度だけ、私が回収して、出しに行きました。「最も信頼できる学生」に選ばれました(笑)。出す場所を知らないんだけどって言ったら、みんなで丁寧に教えてくれたからよし。
あ、先生はその場所を知らされていないのだそうです。徹底しているな~




3週間のセメスター休みに入ります。
実は、これから3月上旬まで、毎週!5週連続で!楽しみなことが待っているのです!
来期の履修登録も終了して、授業も楽しみ。ふふふ。

自宅を改装してできた公共図書館 ワークショップ編

25, styczen, 2017
sroda

図書館内を見学した後は、ワークショップを見て来ました。
この図書館は、近くの幼稚園・小学校の先生と、ここで働く司書の方が協力して、何曜日にどのグループが来るかまで決めて、毎週ワークショップを行っているそうです。その内容は、司書が決めます。先生は、子どもたちを安全に連れてきて、一緒に楽しみます。

私が見た回は、幼稚園児(4歳と5歳)対象のものでした。8人プラス先生2人。その日のテーマは、「job 仕事」。時間は1時間です。

・まず読み聞かせ。すべては読まずに、はじめの1ページのみ。


・別の本(職業図鑑のような厚い本)の文章のみを司書が読む。言葉だけで子どもが職業を答える。
・働く人の絵が描かれたカードを1人の子どもだけに見せて、子ども同士でジェスチャーゲーム。大人は、ジェスチャーに迷っている子どもにヒントを出す。
・今度は反対に、1人が室外に出て、残りの子どもたちに職業カードを見せてジェスチャーゲーム。出ていた1人が職業を答える。
・司書が袋からものを出して、それに関連する職業を答える。例えば、花→花屋、筆→絵を描く人、くし→美容師、タンバリン→作曲家、など。

ここまでで30分。

・そのあとは塗り絵をします。できたら提出して、自由時間。


・着席させて、はじめに読み聞かせた本の続きを読んで、終了。


ここの司書の方(最初の写真の読み聞かせしている女性)とお話ができたのですが、彼女は教育学部を出て、司書資格に加えて教員免許(小学校)も取得しているそうです。だからこうして、先生と協力して何かができる、したいと思ってるのよーっていうお話を聞きました。
ワークショップを毎週やる目的は、「図書館に来れば、何かいいことがある」という認識を、小さいころから持たせること、だそうです。「いいこと」というのは、本を読めるだけではなく、たくさんの職業を知ることができる、塗り絵もできる、写真のようにチェスもできる、何でもいいのだそうです。何かのきっかけから、自発的に本を手に取ってもらえたらもっとよいね、と話してくださいました。ちなみに、上の写真奥の二人は、自発的に本を引っ張り出して読んでいました。

ポーランドでは、若い人(特にティーン)が図書館に来ないのが問題になっていて(この国に限らず?)、それもあって、小さいうちからこのような活動を増やしているのだそう。お母さんにも、読み聞かせを勧めています。「毎日、1日20分、読み聞かせを」とアドバイスしているのだそうです。


あ、それから、以前コメントをいただきまして、その質問に完全にお答えしていなかったので、ここでまとめます。
①司書資格は国家資格か?
→YES 。なのですが、なんかひっかかっています。私の聞き方がまずかったかなとも思うのですが、「法律に基づいて付与される点では、医師、教員と同じ位置だよ」という回答でした。
②試験はあるか?
→YES。「司書として働くのはtoughなので、試験と修士論文で雇うかどうかを決める」のだそうです。
③種類はひとつか?
→NO。実務経験によってランクがあります。
④大学で修めるべき学問は?
→やはり、Bibliotekoznawstwo学部(Information Science)を修了することが条件。法律で定められているそうです。しかし、同行してくださった司書さんと、ここで知り合った司書さん、どちらも例外です。堂々と、「私はこの学部を出ていません!」とは言えない雰囲気。

司書について、リンクを教えてくださったので、貼っておきます。
翻訳して読んでいるのですが、日本語にすると、かえって読みにくい気がします…

◆司書とは?お給料や養成について、こっちの方が難しいけれどいい。
https://translate.google.co.jp/translate?hl=ja&sl=pl&tl=en&u=http%3A%2F%2Fporadnikpracownika.pl%2F-bibliotekarz-ile-zarabia-i-jak-nim-zostac

◆司書になるには?実務経験のことが書かれている。
https://translate.google.co.jp/translate?hl=ja&sl=pl&tl=en&u=http%3A%2F%2Fwww.wywrota.pl%2Fliteratura%2F28916-jak-zostac-bibliotekarzem.html

◆たまたま、本当に偶然みつけました。『国際子ども図書館の窓』「ポーランドの児童書事情」。ここにも、「少なくとも一日20分読んであげよう。毎日!」が紹介されていた。19ページからです。
http://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_998503_po_2008-mado-full.pdf?contentNo=1


2017年1月23日月曜日

自宅を改装してできた公共図書館 概要編

22, styczen, 2017
niedziela

ワルシャワ市立図書館で知り合った方に誘われて、ある公共図書館の訪問、ワークショップ見学に行ってきました。

この図書館の名前は、Biblioteka Publiczna m.st. Warszawy. Oddzial Biblioteki Glownej im. Haliny Rudnickiej といいます。ワルシャワの図書館は、「Biblioteka Publiczna m.st. Warszawy.(ワルシャワ市内の公共図書館)」まではどの図書館にも共通してつけられています。地区によっては、「Dzielnicy(district, neighbor) 〇〇(場所)」が加えられていることもあります。
タイトルにあるように、ここは、Halina Rudnicka(ハリナ・ルズニツカ、1909-1982)という女性のお家を彼女の死後、引き取って、改装してできた図書館です。Oddzialがbranch、Glownejがhomeという意味で、Haliny Rudnickiej というように、図書館の名前に彼女の名前も入っています。ちなみに語尾が違うのは、ポーランド語の文法のルールです。人名でも語尾変化をします。さらにちなみに、女性の名前は必ず-a で終わらせなければいけません(-i で終わると初めは男性だと思われる)。

Halina Rudnickaについては、私の調べた限りポーランド語のサイトしかヒットしないのですが、翻訳するとこんな感じ。https://translate.google.co.jp/translate?hl=ja&sl=pl&tl=en&u=http%3A%2F%2Fwww.koszykowa.pl%2Fmkd%2Foddzial-im-haliny-rudnickiej%2Fbiografia-haliny-rudnickiej
彼女はワルシャワ大学でポーランド文献学や教育学を卒業し、1945年にワルシャワに定住。教育省で仕事をしていました。1960年に内閣総理大臣賞を受賞しています。教科書の作家、教育者、ジャーナリスト、著者のように、肩書きが多い女性だったみたいです。1990年からこの図書館はオープンしています。

周りは住宅です。
3階建てで、最上階は事務室。

もともとお家だったということもあり、そこまで広くなく、豪華でもなく、バリアフリーもありません。でも、図書館を主張しすぎていない、可愛らしい、落ちついた雰囲気。「本の家」という印象でした。対象は、幼児からティーンエイジャーまでです。ひとつの階に2,3部屋あります。

未就学児対象の部屋

小学生~高校生対象の部屋
壁には子どもたちが描いた作品がたくさん。

poziomとは、レベルのことで、年齢に応じて本を選べるようになっています。すべて撮ってきてはいないのですが、小学校低学年・中学年・高学年・中高生、という4つのレベルに分けられています。



むかし自宅にあった本!

貸し出しカードは紙です。
表紙をめくってすぐのところにはさまっています。なくしそう。

ハリナのついての資料も展示してありました。

日本語の絵本。詳細は後日。

階段の踊り場にも子どもたちの作品があります。


2017年1月19日木曜日

氷点下の世界

18, styczen, 2017
sroda

寒さで死者が出ているヨーロッパ。
ワルシャワも先週末は大寒波で、天気予報ではマイナス17度(最高気温でもマイナス12度)を観測しました。「寒いというより痛い」とはこういうことをいうのか!と思いました。
最近の気温は、マイナス1度~10度をうろうろしています。

もちろん対策すれば緩和されます。ずっと外にいるわけでもないし、室内は暑いので。
私の場合は、上半身は日本より1枚多く着るくらいで充分です。セーターの中に1枚何かを着込む。これで寒さを感じません。
コートとブーツの間の、膝から腿にかけての部分、素肌に1枚の状態、そりゃ痛いのも当然だ、ということで、中に1枚履いている人もいます。

でも、これまた私の場合、マイナス10度より暖かい(マイナスが一桁の)ときは、日本と同じ格好でも平気になってしまいました。下にもう1枚重ねて履く対策は、正直なところ、結局1回しかやっていません。が、油断せず無理せず、気温とその日の予定で考える必要はあると思います。

とにかく出ている面積を減らすことです。手袋、帽子、マフラーも。
寮の中では半袖で過ごすこともあります(暖房が調節できないのが難点)。
そして最も大切だと感じたことは、止まらない。動き続けること。


トラムの窓越しに撮ったので画質が悪いのですが、これ、流氷です。
空は青くて、氷は白くて、きれいな景色でした。

今週からテストです!ハンガリー前から少しずつ始めて、ハンガリー帰りから本格的に始めて、いま、いま、まさにテスト中です!

2017年1月7日土曜日

ハンガリー旅行 食・雑貨

6, styczen, 2017
piatek

ブダペストで食べたもの。
ポーランドもですが、ハンガリーもスープがよく紹介されます。
1枚目は、Halaszle(ハラースレー)という、ハンガリーの魚料理。パプリカと白身魚のスープです。ついに、さかな!パンももちろん食べられます。
一人前が多いので、残ったらいつもテイクアウトして帰ります。



揚げパン(厚いピザ生地)に、2種類のチーズがのっています。
残念ながら名前を忘れてしまった、、、


左がエッグプラントという、ナスを器に、卵・野菜・ひき肉・上にチーズをのせて焼いたもの。
右はハンガリーパスタ。リボンの形をしていてもちもちしているが、無味。
さらに上からルッコラとトマトをトッピングされた。

私のお気に入りスポットは、中央市場です。
食べものからお土産から食堂まで、何でもそろうのがここだそうです。通路がせまくて進みづらいですが、見ているだけで楽しいところ。
外観



カロチャ刺繍といいます。いくつか購入。

パプリカ粉や、パプリカチューブ。
辛さも3段階あります。

ハンガリーの陶器はドット柄が王道らしい。


そういえば、今回は飛行機を利用しました。
「リスト・フェレンツ国際空港」。音楽家のリストという人物からとったそうです。
ワルシャワもショパン空港だし、音楽家からつける発想が素敵です。
2階がフードコートになっていて、きれいでした。

写真ばかりでしたが、これでブダペスト旅行記はおしまいです。
いい意味で裏切られて、期待以上に楽しかったし、ぐっときた国でした。

2017年1月4日水曜日

ハンガリー旅行 ペスト地区

4, styczen, 2017
sroda

続いて、ペスト地区。空港や国際バスターミナルはこの地区にあります。
ブダ地区へ向かう鎖橋。


ドナウ川!左がブダ地区、右がペスト地区。




ブダ地区に比べて近代的というか、人通りも多く、華やかな町です。





元旦までクリスマス市をやっていたので回ってきました。
屋台からはおいしそうな香り~






ハンガリー旅行 ブダ地区

3, styczen, 2017
wtorek

あけましておめでとうございます。

ワルシャワのニューイヤーは、爆弾のように花火があちこちで上がります。
メインは文化科学宮殿前ですが、住民も16時ころから道端で爆竹のような、ロケット花火のようなものをめいめい上げ始めます。
クリスマスはどのお店も閉まっていて静かですが、新年は元旦から営業しているところが多く、2日にはいつもの日常に戻っています。

そんな花火を見た翌日から3日間、ハンガリーのブタペストに行ってきました。
率直な感想を述べると、とっても素敵なところでかなり気に入りました!まず建物のひとつひとつが大きくて、違った色や形をしていて、美しい!同時に歴史も残しているというか、そのまま受け継いでいるものも存在している!きらきらしたものと、ずっしりとしたもの、どちらも共存していることが本当に素晴らしいと思いました!今までにない興奮!

写真の前に、ハンガリーについて。
・通貨はFt(フォリント)で、1Ft=約0.4円です。でもホテルや空港などではユーロでも支払い可能。
・ドナウ川をはさんで、西側を「ブダ地区」、東側を「ペスト地区」と呼び、それに加えて「オーブダ」という町の3つが合併して、Budapestという首都になっています。
・英語がほぼ100%通じます。びっくり&嬉しい。
・値段の一の位が1,2,8,9は0に、3,4,6,7は5になります。例)102Ftは100Ftに、103Ftは105Ftになる。
・お土産として紹介されるのは、パプリカ粉、フォアグラ、ハチミツ、ラベンダー。ハンガリー刺繍やハンドメイドの雑貨、陶器。このハンドメイド雑貨がかわいい。
・行けなかったのですが、温泉が有名。水着で入る男女混合の公衆浴場です。あと1日あれば行ったのになあ。

まずはブダ地区から。王宮がある地区です。
王宮までは石畳の坂道なので少し歩くのが大変ですが、バスも走っているし、ケーブルカーもあるので心配ないと思います。私は歩きました。

マーチャーシュ教会


オレンジの屋根がいい。

漁夫の砦。ハンガリー建国千年を記念してつくられた展望台。
イシュトバーン1世の像。






郵便局までかわいい

ブダ王宮



この先には一般の住宅や日本国大使館などがあります。

ペスト地区へ向かう鎖橋

王宮から見下ろす鎖橋。向こう側がペスト地区。
もうちょっと天気が良ければ、、、

余談。
中国人観光客にたくさん写真撮影を頼まれました。なんのためらいもなく、中国語で話しかけられる。中国人じゃないよ、中国語わかんないよ!って言っているのに完全スルーで、ポージングして待っている(笑)これが1度だけではないのが、おかしくて、もうなんでもいいやってなりました。私も同じアングルで撮ってもらえたので。韓国語バージョンもありました。
悲しくもなんともないのだけど、どこにいても、私を一発で日本人だと見抜けた人に出会ったことがない。