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「アウシュビッツ」というのはドイツ語(ドイツ側)の呼び方で、ポーランドにはこの名前の地名はなく、「オシフィエンチム(Oswiecim)」という場所にあります。クラクフからバスで1時間30分で到着します。片道14zl(約420円)、ドライバーから直接買えます(もちろんあらかじめ駅やネットでも購入可能)。
オシフィエンチムは、アウシュビッツ博物館と、そこから無料シャトルバスで10分行ったところにあるビルケナウという、300以上のバラックが並ぶ大規模な収容所があり、両方見学することができます。
基本情報をいくつか。
見学前に、個人見学でもネットで訪問予約が必要です。メールで送られてくるチケットを印刷して、持って来なければ入れません。見学自体は無料です。エントランスで荷物検査があります。大きい荷物は預ける必要があります。
ガイドをつけることもできますが、私は日本語のガイドブックを買って(5zl 約150円)、ひとりで見てきました。ガイドブックにも載るほど有名な、唯一の日本語ガイドの中谷さんという方もいらっしゃいましたが、常駐ではないので個別にメールでお願いするのが有効だそうです。
アウシュビッツ博物館は、各バラックの中が資料展示になっています。
「働けば自由になる」と書かれている。そんなことはなかったが。
「B」の文字(ちょうど隠れている)が上下さかさま。
これは収容されている人々の、せめてもの抵抗のあらわれだそうです。
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有刺鉄線 |
左から3人目の男性が、日本人ガイドの中谷さん。
お話ししたかったけれど断念。
1997年から働いていらっしゃるらしい(地球の歩き方より)。
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「死の壁(death wall)」
銃殺場所です。献花が絶えない。
うしろの壁は、他の被収容者が死刑執行を見ないようにするため。
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壁一面に被収容者の写真と、番号。
個人的にはいちばんここが見ていて苦しかった。
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ビルケナウは、どこまでも先が見えるくらいに広かった。むなしい気持ちになりました。
「死の門」
くぐると線路がまっすぐ延びている。
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合計4時間ほどかかりました。何度も行く(行きたいと思う)ところではないです。これ以上はカメラを向けられなかった。人がこんなにも残虐に、簡単に、扱われてしまう、でもそれが正義だと信じていたのも人だった、こういう歴史を見て感じた複雑な時間でした。
余談ですが、帰りのバスで日本人の女性のちょっとしたお手伝いをして、意気投合。
ブタペストから始めてヨーロッパを一人旅中で、年齢も近くて、興味が似ていて、帰りにお茶して帰りました。最終目的地はワルシャワだそう!
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