深夜まで部屋で話したり、
こんな絵を描いてもらったり、
寮の廊下でサッカーしている男子学生がいたり(!)、
フランス留学中の友人と話を共感し合ったり、
授業で「universal conceptは存在するか」という話題になったときに、「日本人は青と緑の区別をしないらしいけど?」「え、じゃあ空は青くないの!?」と言われて、そんなことない!しかも青にも緑にもいろんな名前があるんだぞって議論になったり、と楽しくやっております。
本題はこちらです。
イラスト…話題に |
主催のワルシャワ大学が毎回テーマを決め、日本からテーマに沿った研究をされている先生を招待し、ワルシャワ大学の先生も含めて各20分で研究内容を発表する、という学会(ということにしておいてください、と言われております)に参加しました。
参加に至った経緯は、クラクフの大学で日本学科の院生の指導をされている先生の紹介です。
このブログを見てくださっているであろう何人かの方はご存じかと思いますが、その先生は私の大先輩で、同じ学部学科専修から、同じくワルシャワ(大学院)に留学された女性の方です。しかもポーランド語での留学。先輩だなんて言えないです!
日本でお会いしてからもう本当によくしていただいて、研究者・先生としてはもちろん、人としても美しくて憧れる方です…「あなたのこと苗字じゃなくてお名前で呼んでもいいかしら?」とか「甘いものが大好きだから一緒に食べに行きましょう」とか(2回行きました)、「一緒に写真を…あら、私のうつりが良くないから良くなるまで撮るわね」など、時々お茶目なところも大好きです。
先生の紹介はここまでにして、授業の関係で私が聞けたのは4つ。文学、言語学、言語教育のセッションです。日本からの先生お二人と、ワルシャワ大学の先生お二人(一人は日本語、一人は英語での発表)でした。
「日本古典研究における昭和50年~60年代」
「日本古典研究の〈戦後〉―国文学と漢文世界」
「日本語授業におけるビジターセッションの意義―広島市被爆体験伝承者を迎えて」
「Ethnolinguistics of the early Showa: Nikolay Nevskiy and his study of Miyakoan variaies」
20分かつワルシャワ大学日本学科の学生も聞きに来ているということもあって、難解でない、深くつっこまないで、研究の枠組みを説明してくださったような印象を受けました。ただ、知らなかったこと、もっと知りたいこと、改めて気づいたこともありました。どこまで書こうか、、、といってもただのどこにでもいる学生の身分からレポートするほどの内容ではないなと今思ったので、心の中にしまっておきます。
でもひとつだけ。「本文に忠実に」、古典を読む際には特に忠実に、っていうことを、はじめの二つの発表から、改めて気づかされました。
その作品のその中のこの文章は、時代背景がこうで社会がどうで、この言葉の役割はこうで、こういうふうに対応していて、時には漢文の知識や中国(諸外国)の作品を探して引っぱってくる必要がある。第二発表者の先生は「バイタリティー」とおっしゃっていましたが、そういう姿勢が古典の意味を考えるうえでも重要だと、ワルシャワに来て改めて感じました。
そのあと私の授業後に、クラクフの先生とお会いする約束でしたが、なんとなんと発表された先生もいらしてくださって、3人でさまざまおしゃべりしながらパンケーキを食べました。しあわせ。発表者の先生は2年前に私の大学で一つ授業を担当されていたそうです…
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